庭によく植えられているチャ・ツバキ・サザンカにチャドクガが発生します。皮膚炎を起こす毒針毛は幼虫にのみついていますが(ドクガで約600万本)脱皮した際は殻に、蛹になるとその内側に、というように成虫まで毒針毛が伝わっていきます。庭仕事などをしているときにこの幼虫や抜け殻に触れることがあります。
瞬時の痛みはありませんが、やがて痒くなり一週間くらい続きます。毒針毛や抜け殻が風にあおられ庭の洗濯物に付着し、そのシャツを着たり、シーツに寝たりして炎症を起こすこともあります。イラガのように刺された瞬間の痛みがない場合もあるので知らないうちに痒くて仕方がないということになります。

アメリカシロヒトリの可能性が高いです。早急の駆除をお勧めします。
アメリカシロヒトリは、毒針毛を持っていないため、ヒトへの直接的な被害はありませんが、幼虫時に樹木の葉の食害や、洗濯物や建物に付着するなど問題を起こす不快害虫です。また繫殖力が非常に強いので樹木の被害が深刻化する前にご相談ください。
白い蛾の中にはアメリカシロヒトリ以外にも「マイマイガ」という有害な毒蛾が似たような特徴を持ち合わせているため、自己判断で駆除を行わず専門家にご相談ください。

約10年前後の周期で大発生する原因については、気候や天敵などが複雑に関与している可能性があります。まだ解明されていません。大発生した後に核多角体病ウイルスや病原菌による病気が発生し、幼虫の大量死によって、大発生は終息します。